御言葉の総観からすると、文先生はメシヤであった。

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1945年、洗礼ヨハネ的人物である金百文牧師の失敗
　⇒　メシヤの位置を降りる　⇒　《　文先生が洗礼ヨハネの使命を代理蕩減　》
　　　・・・先生は堕落したアダムの立場に立たれた
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　1945年、洗礼ヨハネ的人物であった金百文牧師の不信を受け、これがキリスト教全体の失敗につながった。そして、先生はこの失敗を蕩減する為に、《　洗礼ヨハネの使命を果たすことを余儀なくされた　》。　

　その使命は、1952年から始まった40年サタン分立路程をもって完全に勝利され、そのうえで、先生は、1992年に再びメシヤの位置に戻られた。

　金百文牧師の不信により、先生は7年の黄金期を失い、さらに、40年を堕落したアダムの立場で蕩減を終えた時、30代、40代、50代という盛んな時代を失い、既に、72歳という高齢になっておられた。1992年、再びメシヤの位置に戻られた先生は、それでも満を持して、世界に向かって宣言されたのが、「真の父母宣布」であった。

　しかし、「真の父母宣布」が天の基準で完結される為には、先生の前に、必ず、洗礼ヨハネ的人物がいなければならないというのが原理基準であった。

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お母様が洗礼ヨハネの使命を継承
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　先生はお母様が《　洗礼ヨハネの使命　》を担っていることを語られているので、クリックしてお読み頂きたい。

　さらに、下記の御言葉〔A〕もそうである。

　

御言葉〔A〕　「教主」とは「洗礼ヨハネの使命を果たすこと」

　真の御父母様の生涯路程9　第二節　四　（一九九〇・三・二七）

　『それで、今や先生が第一教主であり、お母様が第二教主です。（拍手）

今まで、女性は男性に従ってきたでしょう？　今からは水平です。ですから、宣教部などにお母様を送れば、「どうしてお父様は来られないのですか」と尋ねてはいけません。（拍手）』

　この「教主」とは祭司長のことであり、ここでは洗礼ヨハネの使命を果たす立場になる。文先生はご自身の40年路程を《　祭司長の使命であった　》と語られたのは、この洗礼ヨハネの使命を果たしてきたことを意味している。

　そのうえで、お母様が「第二教主」になったということは、先生が洗礼ヨハネの使命をお母様に譲られることによって、先生が再びメシヤの位置に立つことができることを意味している。

　くれぐれも誤解しないでほしいのは、「第二教主」という位置が、原理が言っている「真の母」という位置ではないこと。あくまでも、天使長の役割であり、洗礼ヨハネの使命を担っている。

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お母様が担う洗礼ヨハネの基準は世界的基準以上である
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　先生が堕落したアダムの立場から抜け出してメシヤの位置に立つ為には、世界的基準でなければならない。その為には、どうしてもお母様には洗礼ヨハネの使命を世界的基準で継承させなければならなかった。

　その継承が1992年に創設された「世界平和女性連合」の総裁にお母様を立てることであった。先生は全世界に向かって華々しくお母様を総裁に就任させ、お母様も満場の期待に応えて、満面の笑みをもって就任された。

　そして、この就任式において、お母様は《　洗礼ヨハネの使命　》を見事に果たされ、文先生をメシヤとして証しされた。その時の御言葉〔B〕が下記になる。

御言葉〔B〕　

真の御父母様の生涯路程10　第七節　二　　真のお母様の基調演説：「理想世界の主役になる女性」　一九九二年七月六日から九日　

　「きょう私は、この場を通じて、

私の夫、文鮮明総裁は一生を懸けてこのメシヤ、真の父母の道を開拓してこられたお方だということを満天下に宣布します。」

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お母様は文先生をメシヤとして証しした
　　・・・しかし、その後が問題であった
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　洗礼ヨハネもイエス様をメシヤとして証しすることまではした。
　問題はその後である。洗礼ヨハネは証しした後、イエス様を疑い、第一弟子として従わなかった。

　これと同じことがお母様にも起こってしまった。お父様から絶対服従することを強く願われたにもかかわらず、できなかった。

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何故、お母様はお父様に絶対服従しなければならなかったのか？？
　　　　これこそが、お母様の血統転換の為であった
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　先生がお母様に求められた絶対服従は何の目的があったのか。

　お母様が先生に絶対服従することにより、お母様の血統が転換されなければならない為であった。

　それでは、お母様は先生のどのような命令に絶対服従すれば血統転換できたのか。

　これこそが、お母様が先生から先がけて与えられていた《　経済権　》を先生にお返しすること、つまり、「所有権転換」することであった。この所有権転換こそが、お母様が洗礼ヨハネの使命を果たす信仰条件であった。

　お母様が人類を代表して先がけてなさなければならかった所有権転換、血統転換、心情転換は、復帰摂理歴史の悲願であり、これがなされることにより、黙示録の小羊の婚宴がなされることになっていた。それが、本来の基元節であった。

　しかし、残念ながら、お母様は先生をメシヤとして証しはしたものの、お父様に対して絶対服従できなかった。

理由は簡単。

　お母様が先生から与えられていた《　経済権　》と、家庭連合を主管する外的な権力、名誉に執着した。そして、この不信によって、お母様は、1945年のキリスト教の失敗を再び繰り返す立場に立ってしまった。

その為、

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先生はメシヤの位置に立つことができなくなってしまった
　　つまり、先生とお母様が完成基準を超えて真の父母となることができなかった
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　お母様が洗礼ヨハネの使命を失敗することにより、先生は1945年のキリスト教の失敗と同じように、1992年以降も、世界的基準でメシヤの位置に上がることができなくなってしまった。

　その為、先生は再び《　堕落したアダムの位置である洗礼ヨハネの立場　》にと留まらざるを得なくなってしまった。

　参考までに、1992年の「真の父母宣布」がサタンの所有になってしまったことが語られいる御言葉〔C〕を取り上げておく。

　この御言葉を知る信徒は少ない。
　何故、お母様が黒表紙の天聖経を嫌われるかが分かる御言葉である。

御言葉〔C〕

天聖経　真の父母　八　二）

・ 真の父母宣布の基準

　責任分担完成圏、直接主管圏と間接主管圏が一体化しうる基盤を誰かがして、神様が愛を中心としてあなたと私とこの被造世界が愛のものだ、という宣布式をしなければならないのに、それができなかったのです。

神様の愛を中心として一つになって、宣布式をしなければならないのが、原理型の偽物の立場のサタンの愛を中心として一つになって、宣布式をすることによって、サタンの所有になってしまったのです。

（二一三・一二三）

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下記は、上記の御言葉に注釈の言葉を入れた。

　

・ 真の父母宣布の基準

　責任分担完成圏、直接主管圏（にいる先生）と間接主管圏（にいるお母様）が一体化しうる基盤を誰か（＝お母様）がして、神様が愛を中心としてあなた（＝お母様）と私（＝先生）とこの被造世界が愛のものだ、という宣布式（＝真の父母宣布）をしなければならないのに、それができなかったのです。

神様の愛を中心として一つになって、宣布式をしなければならないのが、（先生がお母様を主管するはずの）原理型の偽物の（＝お母様が先生を主管するという）立場のサタンの愛を中心として一つになって、宣布式をすることによって、サタンの所有になってしまったのです。（二一三・一二三）

　このように、原理を駆使すれば、お母様の失敗は先生の御言葉から容易に理解できる。

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最後に・・・
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　摂理進展の如何を知ろうとする信徒なら、この真実から絶対に目を背けてはならない。

　何故なら、この摂理の中心はお母様ではなく、あくまでも、お父様であるからだ。

　この真実を知らずしては、お父様の心情を語ろうとしても、砂のように、霞のようになってしまう。

　お父様の心情圏に入る為には、「先生が名実ともに完成基準を超えた真の父母であった」と言えるのは、1945年、金百文牧師を訪ねて行かれたから、不信するまでの、わずかの期間のみであった。

　もちろん、1960年の先生とお母様はこの時点では「名実ともに完成基準を超えた真の父母」にはなっていない。

文先生はその使命を血の代価によって勝利されたことを学び、次いで、お母様が継承されたが失敗したことを学び、この為、先生がメシヤの位置に立つことができなかったことを学ばなければならない。

次回は、2001年の神様王権即位式という、お母様にとっては、第二次となる洗礼ヨハネの使命を担ったことについて取り上げる。