第一夫人との離婚・・・妻がサタンに奪われた・・・蕩減として、韓母に「アブラハムによるイエスの典型路程」が適用された理由が理解できる
聖進様のお母さんの堕落問題・・・この御言葉の最後に語られている。
この堕落問題が創造原理の基準からしても、お父様ご自身が無縁であるとは言えない立場です。夫婦は一心同体が原理基準ですから、妻の堕落は夫の堕落という関係になります。つまり、エバが水に溺れて死にそうになったら、夫も堕落圏に飛び込んで助けなければなりません。その基準の夫が家庭的メシヤです。
元々、堕落したエバはサタン側になりますから、第一夫人との離婚により、文先生は第一夫人をサタンに奪われた立場に立っています。そして、この立場から出発しなければならなかったのが韓お母様になります。
従って、お父様がお母様を天使長に差し出すという《 「アブラハムによるイエスの典型路程」 》を行かなければならなかった理由も、ここから理解できるようになります。
真の御父母様の生涯路程3 第四節 二
天の最終裁可のもとに離婚(一九五七・一・八、協議離婚申告)
離婚は、私が願ったものではありません。向こうのほうから母親、父親、兄の三人が来て、家にあった物をどれほど奪い取っていったことでしょうか。三回にわたってやって来て、みんな持っていき、売り払ってしまったのです。公的な国のものであるのにもかかわらず、私的に使ってしまったのです。それも一度ならず、二度、三度もしたのです。
それは天法に引っ掛かるのです。いくら妻子であってもその法に従わなければならず、その法度により、判断を受けなければならないのです。
先生は時間さえあれば、その母親と兄さんを呼んで、「あなた方があとで後悔するはずだから、どうかそうしないで、三年間だけ待ってくれ」と頼んだのですが、毎日のように訪ねてきて「離婚してくれ」と言ったのです。「なぜ離婚してくれないのか」と言うのです。教会も売り払ってありとあらゆることをしたのです。まさにそれこそサタンです。先生はもろもろの屈辱を受けました。
私は大声一つ出すこともなく、ずっと辱められてきました。こうして期間が満ちてしまったのです。こうしていては、天のみ旨であろうが何であろうが、すべて駄目になってしまうのです。
天が知り、サタンも知り、すべてが知っているのです。
夫に対してだけでなく、食口たちに対しても、そのようなことをするので、天はこれ以上ほっておくことができず、「彼らの願うようにしてやりなさい」と、命令するようになったのです。そうして離婚するようになったのです。
一つの国を生かし、世界を生かすべきであって、妻を生かすことが問題ではないでしょう。
それで、天が「切れ!」と言って、天命によって切ったのです。誰が天命に反対しますか。
国のためには統一教会の信徒が犠牲にならなければなりません。教会を生かすためには、家庭を犠牲にしなければなりません。
同じことです。
家庭を生かすためには、私個人が犠牲にならなければなりません。私個人が一〇〇パーセント犠牲にならなければならないのです。その原則が、一人の個人として見ても、天上世界の神様の立場から見ても、歴史的な聖人賢哲の立場から見ても、また良心的にあらゆる面から見ても、限界線を越えに越えていたのです。そのままほっておけば国が滅び、民族が滅びるために、決断し処理しなければならないのです。
皆さんの中で、「先生も離婚したから私たちも離婚してよい」と考える人がいますか。それは事情が違うのです。それは、先生が蕩減路程を立てていく過程だったのです。原則を立てるための過程だったというのです。そうした内容があったために、世界中で「統一教会が何だかんだ、先生が何だかんだ」と言うのです。
そういう非難の対象になるのは、一人の女性の間違いによって、世界史的な問題が残ったためです。そのように恐ろしいことなのです。
けれども仕方がないのです。行ってしまったので、仕方がありません。
天であってもどうすることもできないのです。天が願ってはいないのに、その願っていない行動をして出ていくのをどうするのかというのです。
したがって聖進のお母さんは、堕落したエバの立場に立ったというのです。