お父様はお母様を生かす為に、統一信徒のように、原理を聞かせて、一週間断食をさせて、伝道をさせることができませんでした。全く反対に、何も知らないお母様に対して、お母様を保護する立場にあるお父様が蕩減の操縦士となって、お母様を怨讐のように扱い、《　お母様を堕落させ　》、誰も味わったことがない試練が怒涛の如くお母様に襲いかかったのです。　

　下記の御言葉のアダムとエバは、文脈からして、六千年前のアダムとエバではない。アダムはお父様であり、エバはお母様である。

本日は、《　前回の記事　》のつづきになります。

み旨と世界　（書籍）

　　３４．全体蕩減　1983年4月3日　韓国　ニュー・ソラクホテル

◆エバの再創造と家庭安息基盤の確立

　そういう個人完成した場合は、次に何をするか。エバを再創造しなければならない。エバはアダムを型どって造ったんだからね。神はアダムを造って、アダムを標本としてエバを造った。

それは何を意味するかというと、再創造原理において、アダムはアダムの責任を果たせないで、エバを堕落させたんだから、アダムは再び、エバを創造しなければならない。

もう体は造っているんだね。サタンがもっている。それをサタンから取ってこなければならない。そういうような地上基盤を天は準備するんだね。

それで、（エバ・お母様は）二十歳以下じゃないといけない。

だから、（※4）その年齢の何も知らないお母様を連れてきた。それは（エバ・お母様の）再創造だ。「君は絶対服従」。七年間の期間、それは、七〇〇〇年の歴史の蕩減復帰だ。七年の期間、服従しなければならない。あらゆる面において、どんな場においても、その旦那さんに服従しなければならない。

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（（※4）「その年齢の何も知らないお母様を連れてきた。それは（エバ・お母様の）再創造だ。」とは・・・

　ここに「（エバ・お母様の）再創造だ。」とありますが、天地創造の順番はアダムの創造が先であり、アダムのあばら骨を取ってエバを創造したように、再創造も、まず、アダムの再創造が先になります。《　アダムの再創造が成されれば、自ずと、エバの再創造は成される　》ようになります。

　それでは、アダムの再創造がどの手順によって成されるのかが重要になります。この件に関しては《　前回の記事　》をお読みください。

　前回の記事から分かるように、エバの再創造はアダムが再創造されることにより、《　自動的になされる　》ようになります。その為に必要となったのが、お父様に対するお母様の《　主管性転倒式　》でした。この「主管性転倒式」によってアダムの再創造が成されたのです。

　ということは、「何も知らないお母様」に《　「アブラハムによるイエスの典型路程」　》と《　妾摂理　》が与えられ、運命的に「主管性転倒式」になったのですから、この「何も知らないお母様」という条件はお母様の為だけに必要だったのではなく、実は、お父様の再創造の為に必要であったということです。

　それでは、次にこの御言葉を二つに分けて、それぞれの原理的観点から考察します。

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①「何も知らないお母様」を考察する

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　お父様がお母様に対して、《　「七日断食をしていません。伝道もさせていません。そうしなければならないのではありませんか。（み言葉選集499巻　235-236項　2005.7.3）」　》という御言葉があります。また、《　お母様も語られています　》が、お母様は統一教会の正会員になる為の必須条件である《　70日修　》とか、それに準ずる原理の教育過程を全く経て来ませんでした。

　

　それでは、お父様がお母様に対して断食も伝道もさせない、原理も学ばせないという真意は一体何でしょうか。お母様は偉いお方だから苦労する必要がないということなのでしょうか。そうではありません。

　この真意は、「何も知らないお母様」でなければならない摂理であった為です。その摂理こそ、旧約以前の蕩減摂理であった《　「アブラハムによるイエスの典型路程」　》と《　妾摂理　》でした。

　それでは、《　お父様がお母様を教育した　》という御言葉がたくさん存在していますが、この「教育」とはどのようなことなのでしょうか。これこそが、御言葉を学ぶ座学ではなく、何も知らないままの蕩減という実学だったと言えるのです。まさに、この答えはお父様とお母様が出発しようとしている摂理的位置にあったのです。つまり、《　キリスト教の失敗　》と《　第一夫人との離婚問題　》により、六千年かけて作り上げた再臨の基台を全て失ってしまった振出しの位置に立たれたことです。

　その為、お父様には《　旧約以前の蕩減を興南刑務所を勝利された七年があり、さらに、新約時代の蕩減を勝利された七年があり、この時がちょうど1960年でした。この時お父様は家庭的、氏族的、教会的メシヤの基準を復帰された立場でした。一方、お母様はお父様よりも14年遅く出発するようになったのですが、お母様も14年前のお父様のように、旧約以前の立場から蕩減路程を出発しなければならなかったのです。　》

　この為、お父様は《　御言葉を語ることができなかった興南刑務所では霊界が協助して12名の弟子たちをつくられた　》ように、お母様も《　70日修　》の教育を受けることができず、《　一週間断食とか、伝道をしてはならなかった　》立場から蕩減路程を出発しなければならなかったのです。

　つまり、お父様が堕落した直後のアダムの立場から六千年の蕩減を始められたように、お母様も六千年前のエバが堕落した直後の立場に立って、六千年の蕩減を清算する為に出発しなければならなかったということです。

　それでは、お母様が原理を聞かない立場で成さなければならなかった旧約以前の蕩減とは、一体、何であったのでしょうか。これこそが、原理講論に明確に記されていた《　「アブラハムによるイエスの典型路程」　》であり、この失敗を蕩減する《　妾摂理　》であったのです。

　キリスト教の失敗によりお父様が無慈悲で理不尽な蕩減路程を歩まれたように、お母様も無慈悲で理不尽な蕩減路程を歩まれたのです。

　恐ろしさを覚えるほどですが、この二つの摂理はお父様が深く関わらざるを得ない摂理であった為、お母様に対する《　蕩減の操縦士　》としてお父様が担当されたのです。

　お母様もお父様と同じように、キリスト教の失敗により再臨基台の全てを失った立場に立たれた為、お母様は堕落直後のエバの立場に立たなければならなかった。その為、お父様がお母様を「アブラハムによるイエスの典型路程」によって《　お母様を堕落させた　》のです。その為、お母様は《　「16歳の時、神様との綱が切れた」、或いは、「妓生からでも出発しなければならない」　》という御言葉があるのはこの為です。

　以上が、「その年齢の何も知らないお母様を連れきた。」ということに関する考察でした。

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➁「（エバ・お母様の）再創造だ。」を考察する

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　上記の①から分かるように、➁のお母様の再創造とは、お母様もお父様と同じように、六千年の復帰摂理歴史をどん底から再蕩減することによってしか、真のアダムと真のエバの再創造は成すことができないことを意味しています。

　それでは、アダムの再創造とエバの再創造はどちらが先なのでしょうか。

　天地創造の順番はアダムの創造が先であり、そのアダムのあばら骨を取ってエバを創造したように、再創造も、まず、アダムの再創造が先になります。《　アダムの再創造が成されれば、自ずと、エバの再創造は成される　》ようになります。

　なお、「アダムの再創造」と「エバの再創造」に関しては、前回の記事である《　　お父様がお母様を堕落させた？？・・・何のために？？　》をお読みください。