この御言葉を冒頭に載せておくので、読んで頂きたい。
《　悲惨な内情的な心情の十字架　》

　黙示録に記されている「大淫婦」とはお母様のことであると、前回、明らかにした。

（お母様のこの様な笑顔からは、「大淫婦」というような不名誉な言葉は、決して当てはまらないと誰もが思ってきた。）

　振り返れば、韓国教会も日本教会も自分の都合のいいようにお母様の偶像化を、一層、推し進めている。今、ようやく、その偶像化の種がいつ、どこで蒔かれたのか、その根本が明らかになろうとしている。

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（1）お母様の偶像化は何処から始まったのか？　　

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1）偶像化の根源は韓国の初代教会にあった

　 　 　

　 　

　 　

　1960年代の韓国の初代教会の祝福家庭はお母様が立たれた摂理的位置をお父様から聞いていたにもかかわらず、誰も理解できていなかった。

理由は、祝福家庭の女性の誰もがお母様に対して取った姿勢は、愛の競争からくる女の嫉妬心という敵愾心だった。

　この時代のお父様は、この様な祝福家庭に対しては多くの時間を割いて愛されたが、韓お母様に対しては時間を割くことはめったになく、借間生活をさせておられたことは有名な話しである。

この時の女たちの凄まじい葛藤を伺い知る御言葉を紹介する。気絶しないで、一文字漏らすことなく読んでいただきたい。

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真の御父母様の生涯路程　4　第一節　二

　　八段階の女性の心情伝授

　「神様が見る時、全世界の女性は一人です。一人と見るのです。堕落する時、アダムとエバが堕落しためで、全世界を代表したアダムの前に、全世界の女性たちは、エバの立場に立っているために、年を取ろうが若かろうがみなエバです。八十代のおばあさんから橋を架けなければなりません。花の橋、愛の橋を架けなければなりません。彼女らをみ言で導き、娘のように育て、導いて、東西南北のすべてのものを収拾し、橋を架けなければならないのです。

　そのためには、数多くの女性たちの、その事態を踏んで上がってこなければなりません。踏んで上がってきながら、愛の綱をみな奪ってこなければならないのです、骨髄を引き抜いてくるのです。そうして、天の前に立つことができる本然的姿勢を備えたという勝利の印を受けなければなりません。解放を受けなければなりません。すべてのどぶの水を浄水する作業をしてあげるのです。そのようなぽろ切れのようなものを縫い合わせなくては、お母様が渡ってくる橋がありません。八十歳から七十歳、七十歳から六十歳というように、霊界の霊人たちを動員してつないで、基盤を築いてあげたのです。

　垂直線は、サタンが侵犯できないのです。それで真の愛を中心として、すべて連結してあげなければならないのです。それゆえ、八十になるおばあさんたちの愛を全部七十代に渡してあげ、七十代の天の愛は六十代に渡してあげ、六十代の天の愛は五十代に渡してあげ、五十代の天の愛は四十代に渡してあげ、四十代は三十代に、三十代は二十代まで渡してあげてこそ、この穴を通るのです。お母様が越えるべき八段階の条件物をつくらなければなりません。お母様となるためには、八十代から七十代、六十代、五十代、四十代、三十代、二十代、十代まで、ずーっと、その心情を伝授されなければいけません。そのような過程を通過しなければ、お母様の位置に立てないのです。」

（誤解を受けやすいところにアンダーラインを引いてすみません。この御言葉から何を思われるかは個人差があるかもしれませんが、私のように七十近くなる者にとっては、若かったときよりは平静さを保って読むことができるようになった。

若いから読んではいけない御言葉ではなく、だからこそ、チャレンジしてこの意味を探さなければならないはずだ。お父様が死の峠を幾たびも通過したよりも、更に大きな十字架と言われたのが、お母様の愛の八段階の蕩減路程だった。この問題を語ることができるようになれば、現在の家庭連合は風前の灯火になるのです。）

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2）女の愛の戦争からお母様の偶像化の種が蒔かれた

　お母様の偶像化は初めからあったわけではない。偶像化の前に、愛の奪い合いがあったのだ。

　

　1960年代は、「女の一念　岩をも通す」という怖い諺があるが、男には分からない女の熱い戦いが展開されたことを知らなければならない。統一教会の祝福家庭の女性であるなら、ほとんどの女性は、お母様に対して敵愾心を抱いたはずである。

　1960年代の祝福家庭の多くの女性たちの心理状態は異常だったのである。お父様を求めれば求めるほど、お母様に対して嫉妬心を燃やすという、異常状態になっていったのである。即ち、お母様に抱いた消すことのできない嫉妬心の上に、更に、お父様からは真の愛を受け続けたいという願望が重なって、異常な心理状態が形成され、その心理状態がお母様を偶像化するレールを作り上げるようになったのである。

　理解し難いが事実だから仕方がない。

　偶像化はお父様の真の愛が原因になっていると言える。

　1960年代、祝福家庭の女性たちはお父様を愛するあまりに、お母様に対して嫉妬してはいけないことを理解しながらも、邪悪な思いが募って嫉妬してしまうという問題が渦巻いていたのだ。この渦の力にお母様が大打撃を受けたことを遠回しに語られたのが、上記の御言葉である。

　敵愾心で見つめられたお母様にとって、逃げ場のない心情の痛みと共に、お母様ご自身も祝福家庭の女性たちに対して、たとえ沈黙を保っていたとしても、大いなる嫉妬心の矢を無言で放ったであろうことは容易に想像できる。

　そして、悔い改めようと思っても悔い改めることができなかった祝福家庭の女たちは、それでも愛してくださるお父様に愛を求めて恋すがったことは言うまでもない。

　お父様から真の愛が注がれれば注がれるほど、女たちは嬉しさもあるが、お母様に対してわき起こる嫉妬心を抑えるだけで精一杯だった。そして、お父様の真の愛に応える為には、外見ではお母様を愛しているように装う術を覚えるようになるという、これがお母様の偶像化の始まりである。

　　

　女たちは真の愛から離れたくない為に、形だけ、お母様を祭り上げるようになって、お父様もこれを受け入れてくださったために、これがやがて、お母様を一方的に偶像化する方向になっていったと思われる。こうなると今度は、お父様に対する忠誠心の競争があらわれるようになって、それがまた、お母様を愛するわけではないのに、偶像化する競争にもなっていったと思われる。

　そして、この様な女の凄まじい愛の戦争の現場を見ていた祝福家庭の男たちは、女の一念に翻弄されて成す術もなく、誰一人としてお父様の立場も理解できなかった。ただ、お母様を偶像化する女たちの言動に対して、右習いする以外に方法はなかった。この様にして、偶像化路線は誰にも邪魔されることのなく歩き出し始めたのだ。

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ここから、何故、お母様が「大淫婦」と呼ばれるようになったのかについて、話を持っていかなければならないのだが、次回は、もう一つの偶像化について取り上げておかなければならない。