前回はお母様の偶像化が韓国初代教会の祝福家庭の女性たちにその原因があったと考察した。
本日は、お母様ご自身が自分を偶像化するようになるまでの経緯を検証する。

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（1）お母様がご自身の偶像化を支える《誤った三大言説》

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（この言説はお父様の御言葉も、摂理観も、原理も、全てを否定するものである。何故、この様なことができるのか？原理を全く知らないからだ。）

①　お父様には原罪があって、その原罪を脱いで差し上げたのがお母様である。

②　お母様は生まれながらにして原罪がない。

③　お父様の第一夫人との結婚は間違いだった。この間違いを蕩減する為にお父様は北に上がられた。

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（2）お母様がご自身を偶像化するようになった経緯を考察

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1）お母様と祝福家庭の女性たちは一体不可分の関係にある

　お母様の偶像化を考察しようとすれば、お母様と祝福家庭の女性たちの間には、必然的な摂理であるレアとラケルという、一体不可分の関係にあることを知っておかなければならない。この前提が崩れてしまったとしたら、この考察は成り立たないから、是非、前回の《　⑮-2　》を読んで頂きたい。

　前回のブログで、お母様の偶像化のレールがどのような経緯を通して出来上がったのかを考察した。それによると、1960年代の祝福家庭の女性たちの心理が、お母様に敵対する嫉妬心を燃やしながらも、お父様からは真の愛を受け続けたいという願望が重なって、それが化学変化を起こして変質し、この異常な心理状態が偶像化のレールを作り上げるようになったと考察した。

　それでは、祝福家庭の女性たちを嫉妬の炎に悩ませたお母様はどうだったのだろうか。

2）お母様の苦しみは祝福家庭の女性たちの比ではない

　下の〔A〕の御言葉を、一文字も漏らさずにお読み頂きたい。

　前回の御言葉も含めて、この御言葉もお母様が愛の八段階の凄まじい試練があったことを語られたものだ。ここでは、お母様がこの試練を乗り越えて勝利したとも勝利していないとも語られていない。しかし、「平和の主人　血統の主人」にはお母様の堕落について、繰り返し語られているのだから、これを無視して乗り越えて勝利したとする考えは、お母様に対する偶像化から起こっているものである。

　これまで家庭連合は、長い期間に渡ってお母様を偶像化してきたが為に、このブログを読むに耐えられない信徒もおられると思う。しかし、真実の扉が開かれるから、少し耐えて読んで頂きたい。耐えられなければ閉じればよろしい。

（お父様は、レアとラケルの摂理を決して隠そうとされなかった。数多くの写真がネットに存在している）

　お母様も祝福家庭の女性たちと同じように、燃え上がる嫉妬心を抑えることができなかった。お母様に襲いかかった女性たちの嫉妬心は、八十代の女から始まって十代の女までの、御言葉に燃えて、霊界からも押し出され、お父様を慕い求めたレア軍団であったのだから、想像を絶する衝撃がお母様に襲いかかったことは容易に想像がつく。耐えるだけで、生き残るだけで精一杯だったに違いない。

　これを否定する家庭連合はお母様の偶像化をなす悪魔の所業だ。

3）レア軍団が悪魔の声となってお母様に囁いた

　　　　・・・お母様は悪魔の囁きの虜になった

お母様が霊的に生死の極限の状況下にあった時、悪魔がレア軍団の女性たちの嫉妬心に入り込んで、お父様を憎んでお母様に囁いた。それは、お母様に同情し、慰め、よくぞ耐えた、あなたこそ真の母だと祭り上げる甘い言葉だった。その囁きをお母様が受け入れるのを確認してから、悪魔は次の言葉を準備していた。

　その言葉こそ、お父様とお母様を引き裂く呪いの言葉だった。悪魔はお母様に、「お父様のお母様に対する愛の試練は自分を正当化させる為の何ものでもない。お父様の個人的欲望から出たものだ。これはお父様の間違ったことだった。反対に、お母様は女としてお父様の前に何も悪いことなどしていない。」と囁いたのだった。これこそがまさに、お母様の心を虜にする悪魔の囁きだった。

　この悪魔の甘い囁きは、お父様の試練によって深く傷ついていたお母様の心を一瞬にして捉え、虜にした。敵と思っていたレア軍団の中に、自分の心を理解している女がいたことに驚き、更に、お父様の間違いであると言ってくれたことを、お母様は心の奥深くに、この言葉を記憶した。

　しかし、お父様はこの様な現実に陥ることは、既に、他の御言葉からすると、予知しておられたのだ。

　実際、お父様は愛するお母様を後にして、レア軍団を常に愛された。そして、レア軍団がお母様を受け入るように、愛し教育して来られたのだった。しかし、レア軍団の女性たち全てが、お父様の基準でお母様を愛したのではない。悔い改めることができないで、嫉妬の情念を持ったままお母様に近づき、悪魔に代わって囁いたのだ。

　この様な悪魔の囁きが、次第にエスカレートして、御言葉を聞いたことのないお母様の心を更に捉える為に、お母様にすり寄り、持ち上げ、祭り上げるようになっていった。お母様にとってこのような展開は、予想もしなかったことであり、女の戦いに勝ったことを意味していた。そして、目には見えないお母様の偶像という生き物が、統一教会の水面下で成長していったのだ。

　最後に一つ、追記しておくべきことがある。

　それは、この様なことを起こらせた背景にあったのが、お父様の真の愛があってのことだ。真の愛がなければこの様なことは起こるはずもなかった。お父様は悪魔の娘たちに真の愛を注ぐことによって、そこに何が起こるのか全て知っておられて、真の愛を注がれた。これ故に、この流れの中で避けることができなかった大事件が起こった。それこそが、お父様が最後の最後に聖和の祭壇に自ら上がられるという、正に、この真の愛ゆえに起こった大事件が聖和だったのだ。

　この様に、真の愛という性質は悪魔の悪さを更に誘発して誘い出すという働きがあることを私たちは知っておかなければならない。それが悪魔の全てを受け入れるという、黙示録の「海」になる。

〔A〕

　　真の御父母様の生涯路程　10　　　第三節　二

過酷な憎しみの矢

　（お母様は）七年間は内的に、心情的蕩減期間が必要でした。それで、女性として経るべき受難の道をすべて経ていきました。そこにおいては、どのような人々がいたでしょうか。女性で言えば、（お母様に対して）妾がいたのであり、ありとあらゆる者がいたのではないですか。養母や何だといった、ありとあらゆる女性たちの群れがいるのです。そのようなすべての人々がお母様の周囲で、むやみやたらに締めつけるのです。迫害するのです。そのような群れがすべてお母様の周囲にくっつき、お母様を倒すために、ありとあらゆる謀略中傷を行うのです。

　統一教会の女性信徒たちがそっとしておきません。やたらにいじめます。（お母様に対する嫉妬心で）「目玉をくりぬいたり、唇をかみそりで切り裂いたりしたい」と思うのです。

ですから、お母様の合格証をもらうためには、（愛の八段階の）試験を受けなければなりません。試験をするときには教師たちは、引っ掛かって倒れる条件ばかりを探します。最も難しいことで首を引っ掛けるのです。

　「誰々がいなければ、私の娘や孫娘がなっているはずなのに」と言っているのです。三代がありとあらゆる準備をしていたのです。準備しておいた婚礼家具、それら一切のものをほうり出すのです。「誰々ゆえにこのようになった！」と言って、どれほど憎んだことか分かりません。ですから、その憎しみの矢を防ぐために、三年の間外泊をさせたのです。そのような時に譽進を産んで、風に当たって産後の病が生じました。

　今日、人類歴史路程における悲惨な姿の事情を中心として見るとき、復讐の事情がいかに多く、恨みの事情がいかに多かったことでしょうか。それをすべて消化して残らなければならないのであって、消化不良を起こしてはいけません。ですから、とてつもないことでしょう。消化することができなければ死ぬのです。何によって消化するのですか。（真の）愛によってです。お母様となる人も、その道（愛の八段階）を行かなければなりません。女性の悲惨な姿です！　打たれても、消化して残らなければなりません。

　反対するのです。激しくひっかいて大騒ぎするのです。部屋に入ってきて両手両足を広げ、お母様に対して「お母様の使命は私の使命です。あなたはお母様ですか」と言って大騒ぎしたのです。本当に、私はありとあらゆる姿を見ました。意地の悪い姿、妙な姿、良い姿も悪い姿もすべて見ました。

　そのような仕打ちを受けながら何をするのでしょうか。蕩減していくのです。お母様には言葉が必要ありません。私が世界の舞台に行って神様の前に（お母様を）お捧げする時までは、お母様が「ああだこうだ」と言って私をコントロールすることはできないのです。エバの悲運の歴史がそのようになっているからです。

　「私がお母様にならなければならない」と言って、韓氏を代表する女性がお母様の部屋に来て、「自分が韓氏だから、お母様の位置を差し出しなさい」と言いながら、胸を大きくはだけて大騒ぎするのです。それでも、お母様が静かにすっと退くのを見る時、事実、お母様は立派でした。よくやったのです。お母様を妨害すれば、どうにかなるのだと思ったのでしょう。（笑われる）

　おばあさんたちから、統一教会の人たちのすべてが「お母様はどうだこうだ。ほかのお母様を選ぶ」などと言って、ありとあらゆるうわさが立ちました。しかし、ここで対抗すれば両方ともすべて砕け散っていくのです。無言で行かなければなりません。無言で行きなさいというのです。ですから、どれほど息が詰まったことでしょうか。例えば、お母様が先生と誕生日が同じことまでも「それはすべて四柱観相を合わせるためにそのようにした」などという、ありとあらゆるうわさが立ったのです。そのような環境を経てきたので、誰もが本当に偉いと思うのです。「あのお方でなかったらできなかった」という基準が徐々に表に現れてくるのです。

真のお父様の冷淡な態度

　お母様が愛の十字架を背負うにおいては、いかなる困難があったとしてもすべて（愛の八段階）克服していかなければなりません。したがって、先生は試験するにおいては無慈悲な先生です。「あのように良い夫があのように冷淡になり得るだろうか」と、涙だけでなく、痛哭するような態度を取ってきたのです。

　お母様の血（神様の命）と肉（サタンの死）が交差しているのです。そこではお母様は、多くの涙を流しました。

結婚をしたので、どこかに行こうとすれば夫に付いて歩かなければならないのではありませんか。ところが、おばあさんの三位基台、お母様の三位基台がいるのです！　どこかに行く時はその人たちを連れていくのであって、お母様は連れていきません。ですから、どれほどあっけにとられるでしょうか。峠を越える時までは、そうするしかありません。そのようにすることによって、周りにいる女性たちが「あの先生は、あまりにひどいではないか！」と言うようになるのです。

　ある時は、何の理由もなく、ただお母様に対して私が面と向かってしかるのです。「どこどこに行く」と言えば、付いて行きたいでしょう？　それが女性の気持ちだということを私はよく知っています。（笑い）付いて行きたいのです。「行きたい」と思っている人を連れていくことが夫の責任だということも分かっていますが、多くの人々を従えていくためには、苦い味、甘い味をすべて知らなければなりません。「どうして出てきたのだ。上がっていなさい」と言って、面と向かってしかるのです。涙がすーっとにじんでくるのを見ました。そのような姿が今でも目に浮かびます。

　そのようなすべての事情を通過して根を下ろせば、それはいかに高貴なものとなるでしょうか。全体のために、統一教会の者たちを一人でも殺してはならず、落としてはいけないがゆえに、そのようにしながら、あの塀の向こうから戻ってきて三年後に一緒に暮らすようになったのです。