お母様の苦衷の道
真の御父母様の生涯路程10 第三章 一
アダムを送って、すなわちアダムを再創造したのちに、彼を通してお母様お一人を捜し出そうというのです。これが再創造です。本来、神様は、アダムを創造されたのちに、アダムを中心としてエバを造られためで、再創造においても、アダムを送られ、彼を通してエバを捜し出されるのです。すなわち、お母様を捜し立てるということです。そのようにするために、この七年路程の期間、お母様に、サタン世界の讒訴条件から脱け出すことができる道を行かせたのです。
このように、何も知らない十代の女性として、夫が行く道の前に「生命をすべて捧げて絶対的に従います」という誓いをなし、天を通じて公約を立ててこそ、お母様の位置に上がっていくのです。すべて知ってからではいけません。何も知らない状態から上がっていかなければなりません。
お母様が何を知っていたでしょうか。先生は、齢四十にして十八歳になる夫人を迎えたので、どれほど息が詰まることでしょうか。御飯を食べることと神様以外には何も知らないお母様でした。しかし、そのようなお母様とそのような背後に神様の摂理的意味があったので、何も知らないお母様を連れてきて教育したのです。その期間が第一次七年路程の期間でした。
それゆえに、お母様は、泣き叫んだりしながらでも従順に従っていかなければなりませんでした。泣いたとしても、タマルやマリヤのような決意をもたなければなりません。「私一身が滅びようとどうなろうと、それに構うことなく肥やしになろう」という考えをもたなければならず、「国のために、世界のために、み旨のために、祝福された血族を残すために、いかなる冒険でもすることができる」という決意をもつ立場に立たなくては、お母様という名を備えることができません。先生がその教育をしてきたのが第一次七年路程でした。
先生は、アダムを復帰し完成するための闘争歴史を経て、勝利の基台を築いてきた男性として堂々と立っているのですが、女性が堂々とした女性として立つためには、エバとしての蕩減復帰路程があるのです。そのためには、誰も知らない心情的闘争はもちろん、精神的闘争や肉体的闘争、そして信仰的闘争まで経なければなりません。「ああ、統一教会も何も、煩わしくて死にそうだ。ああ、み旨も何もかも……」と、そのようになり得る道、危ういぎりぎりの道を開拓してきたのです。
その七年間は、女性として絶対服従して神様の前に試練を克服した蕩減条件を立て、先生の前に相対的な基準を完全に備えなければならない、そのような期間です。お母様としての試練の期間です。女性として人間世界で受けなければならないすべての苦衷を受け、それを神様のみ旨を中心として消化し、克服して越えていかなければならない期間であるということを、皆さんは知らなければなりません。